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last up date : 10/02/03

ピル


セックスに影響はありませんか?
その様な心配はありません。むしろ確実に避妊できる安心感から、パートナーとより良い関係が生まれるのではないでしょうか。また、飲み始めの頃に、性欲が変化したと感じる方もいるかもしれません。これは、ホルモン環境が少し変わったことによるもので、低用量ピルではまず心配のないことです。すぐに落ち着くでしょう。

パートナーに服用していることを話した方が良いですか?
話さなければいけないということはありません。お互いの関係の中で不利にならないように考えましょう。パートナーが知ることで避妊について無責任になるのではと危惧するあなた!セックスは お互いの責任と理解が必要です。思い切って良く話し合うチャンスをみつけてください。

ピルを飲んでいるとセックス好きとみられるのでは?
ピルは望まないときには妊娠しない、望むときに妊娠するためのくすりです。避妊が確実になったからといって誰とでもつき合えますか?女性としてパートナーと豊かな関係を築き、避妊に対ししっかりとした考えをもっていれば、他人がなんと言おうと気にならないはずです。あなたの体はあなたしか最終的には責任をとれません。

妊娠に気づかないということはありませんか?
ピルを正しく飲んでいれば妊娠することはほとんどありません。ただし、飲み忘れた場合や下痢・嘔吐があって十分くすりが吸収されなかった場合などでは可能性は否定できません。休薬期間中にみられる消退出血(月経のような出血)が2週間続けてなかった場合など、心配なことがあれば早めに主治医に受診しましょう。尿の妊娠反応が陽性に出たらピルを止めて医師に相談してください。

妊娠したくなった時、何か悪い影響はありませんか?
まったく問題はありません。ピルを飲むのを止めるとすぐに卵巣は排卵にむけて用意します。ピルは海外ではすでに40年、そして1億人以上の女性に使用されていますが、飲んでいなかった同じ年齢の人と妊娠率は変わりません。

ダイエットしたいのですが、影響はありませんか?
特に問題はありませんが、過度のダイエットは体に負担をかけるので止めましょう。ダイエットをすると卵巣の働きが乱れ、月経不順や無月経になることがあります。ピルを飲んでいる間は女性ホルモンが補充できるため体にとって良い方向に働きますが、ダイエットをするとピルを止めたとき月経が再来するとは限りません。また、ピルを飲み始めると太るのではという人がいるかもしれませんが、低用量ピルではこのような心配もあまり気にすることはないでしょう。

旅行へ行くので、月経をずらしたいのですが?
可能ですが、早めに主治医に相談しましょう。通常、ピルは21日間飲んで休薬(またはプラセボという有効成分が入っていないくすりを7日間飲む)したときに月経のような出血が起こりますが、この時期はくすりの飲み方を変更することで変えることが可能です。旅行中に気にしないですむようにできるだけ早い時期に主治医に相談しましょう。

たばこやお酒は大丈夫ですか?
たばこはひかえ目に、原則として禁煙をおすすめします。お酒は特に問題はありません。たばこを吸うと血管の流れが悪くなり、血管が縮まるため、ヘビースモーカーで高い血栓のリスクがピルでさらに上がります。特に35歳以上の方は、できるだけ喫煙はひかえ、少なくとも1日15本未満にするようにしてください。お酒は血液のながれをよくするので、特に問題はありませんが飲みすぎは禁物です。

健康食品やビタミン剤と一緒に飲んでも大丈夫ですか?
一般の健康食品などでは、ピルの作用を弱めるものもあるので、健康食品を摂るときには注意が必要です。健康補助食品に含まれるセイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)*という成分がピルの効果を弱めることが知られています。また、肉体疲労の回復や目の疲れなどによく使われるビタミンB12や葉酸もピルの効果を弱めることがあります。この他、特に問題はありませんが、ビタミンCなどのビタミン剤をたくさんのむと出血しやすくなることがあります。
*セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort;セント・ジョーンズ・ワート):このエキスは 度いるでは「うつ」病の治療薬として使用され、日本でも、このエキスが含まれた健康食品が、「うつ」病の改善、自律神経の異常やダイエットのための健康補助食品として、いろいろな商品名で通信販売やドラッグストア、健康食品店で販売されています。

激しいスポーツをしてもかまいませんか?
特に制限はありません。思う存分、スポーツに打ち込んでください。本格的にスポーツに取り組む女性にとっては、ピルを飲んでいるという気分のムラが少な く、月経も軽くすむので好都合なことが多いと思います。少々汗をかきやすくなったと感じる方もいますが、これはくすりの作用によるものなので心配はありません。ただし、過激なスポーツのために無月経(ピルを止めたとき月経が起きない状態)になることがあるので、体重が激減したときなどは、主治医と良く相談しましょう。

月経痛や月経の出血量が少なくなったのですが、薬の影響ですか?
これらのピルの成分による二次的なメリットです。ピルを飲んでいる間は排卵がないので、ピルを飲んでいない時、排卵の度に痛みや出血があった方では、このような症状はなくなります。このほかにも、月経の前のイライラした不快感などもなくなり、月経時の痛みや出血量も少なくなるという作用があります。

ピルを飲みつづけると女性ホルモンがでなくなり早く老けてしまうとか、肌がカサカサするとか、美容に悪いことはありませんか?
ありません。「肌がきれいになったね」とか「きれいになったね」と言われることの方が多いと思います。ピルで女性ホルモンが足りていることから、脳からの指令がこないので卵巣は休んでいる状態にありますが、女性ホルモンがでなくなるということはありません。逆にピルのおかげでホルモンバランスが安定し、また、パートナーと良好な関係にあるため「きれいになったね」といわれることも多いはずです。また、海外ではニキビの治療薬にも用いられています。

ピルを飲んでいる時に、特にどんな症状(サイン)があったら気をつけるべきですか?
ACHES(痛い!)があったら大至急、救急外来に行ってください。
 ACHES(エイクス:痛い)とは
 ・Abdominal Pain(激しい腹痛)
 ・Chest Pain(激しい胸痛)
 ・Headache(頭痛)
 ・Eyes Problem(視野障害)
 ・Severe leg pain(下肢痛 )
 のことです。
ピルを飲んでいる時にこの5つの症状(サイン)が起こったら大至急、救急外来へ行ってください。

将来、更年期障害がひどくなることはありませんか?
そのようなことはありません。むしろピルは更年期障害の予防として期待できるものです。女性は35歳を過ぎると卵巣の機能が少しずつ衰え、40代半ばでは月経の周期が乱れやすくなります。この時期にリズム法(オギノ式)などで避妊すると思わぬ失敗をすることがあり、ピルを飲むことは、確実な避妊と更年期障害に予防的に働くホルモン補充療法的な役割の2つのメリットをもたらしてくれます。また、ピルを飲んでいる間、卵巣はひと休みしていますが年齢と共に老化するので、更年期障害が早まったり遅れたりするということもありません。ただし、40歳以上は、ピルによる副作用が比較的あらわれやすくなる年代なので、高脂血圧など他のリスクがないことを確かめて慎重に使います。

低血圧なのですが、ピルを飲んでも大丈夫ですか?
高血圧は問題ですが、低血圧は特に心配ありません。低血圧にはほかの病気で生じる症候性低血圧と、原因が見あたらない本熊性低血圧があり ます。ピルを飲む、飲まないに関係なく、低血圧が気になる場合はきちんと診察を受け、医師の指示に従ってください。ピルを飲み始めてから高血圧になった場合も医師と相談してください。

貧血があるのですが、ピルを飲んでも大丈夫ですか?
まずは貧血の原因が何であるのかよく調べましょう。胃腸障害があって鉄分の吸収が悪いタイプの貧血ではピルの吸収も悪いため、ピルの効果 が低くなることがあります。また、重症の貧血が長く続いている方は肝臓や心臓の機能が悪い可能性もあり、ピルは不向きです。一方、月経過多のため貧血で悩んでいる方では、ピルを飲むことで出血の量が減るので、貧血が改善するメリットがあります。

不正出血が気になるのですが?
飲んでいるピルの種類によっても違いますが、多くの場合は飲み続けるうちに、不正出血をおこす頻度が減少してきます。2〜3周期様子をみても続くような場合は、主治医に相談して、違う種類をためしてみるといいでしょう。また、周期途中の不正出血以外にも、月経様の出血(消退出血:しょうたいしゅっけつ)が欠如することもあります。このようなときは妊娠反応を確認してください。なお、不正出血があるからといってパッケージの途中で止めないで、止める場合は医師と相談してからにしましょう。

かぜをひいたとき、飲むのは止めた方が良いですか?
かぜをひいてもピルはきちんと飲んで下さい。かぜをひいて嘔吐や下痢を起こすとピルの吸収が不十分になります。また、ある種の抗生物質と一緒に飲むと効果が弱くなることがあります。ピルを飲んでいることを医師に告げ相談して、念のため他の方法と併用すると無難です。

吐き気がするので、胃薬を飲んでも良いですか?
飲んでもかまいません。ただし、飲み始めた頃の吐き気は副作用によるものが多いので、通常ピルを飲みつづければ数日でよくなります。他の場合は、まず原因を特定しましょう。胃腸障害などがある場合、ピルの吸収が不十分になる可能性があるので、念のため他の避妊法と併用した方が良いでしょう。原因が不明で症状がひどいようなときは医師に相談しましょう。

友達にピルをあげても良いですか?
ピルにはいくつか種類があり、服用ミスのもとになります。ピルの貸し借りのようなことは止めましょう。ピルは医師の対処のもとに手に入れて、心配事や不調があればすぐ相談できるようにしておきましょう。

住まいが移って近くの病院でピルをもらいたいのですが、産婦人科でなくてはいけませんか?
産婦人科に限定されている訳ではないので、医師ならば科を問わずピルの処方ができます。 ピルには女性ホルモンが含まれていて、女性が妊娠に備えて月経のリズムをきざむホルモ ンと同じ動きをするくすりです。このような女性特有のホルモンの働きを一番理解している産婦人科を訪ねるのがもっともふさわしいのではないでしょうか。避妊以外でも、女性特有の性のからだの変化を理解している産婦人科や内科のホームドクターを持つことは、健康管理のためにもメリットのあることです。

他の病気になったとき、ピルを飲んでいることを伝えなくてはいけませんか?
必ず伝えてください。くすりの飲みあわせによってピルの効果が弱くなったり強くなったりする場合があります。逆にピルによって一緒に飲んだくすりの効果にも影響を与える場合があるので、必ず伝えてください。

おなかが痛く、ひどい下痢をおこしている時でも飲まなくてはいけませんか?
ひどい下痢のためピルの吸収が悪くなり、避妊効果が不十分になることがあります。他の避妊法と併用するなど注意が必要です。毎日欠かさず飲み続けることが大切です。

2日以上飲み忘れてしまった時の効果は?
2日以上飲み忘れると、体の中のホルモン量が減ってしまうため、避妊効果が低下したり、不正出血が起こったりします。そのままピルを飲み続け、他の避妊法を併用すれば、それまでの周期を変えずにすみます。できる限り、飲み忘れないように注意してください。

ピルでエイズになるってホント?
ピルを飲んでいるからといって、エイズになりやすいということはありません。エイズは性感染症(性行為を介して感染する病気)で、ピルでは防げません。エイズはヒト免疫不全ウイルス(HIV)による感染症で、感染してから発症するまでに十数年かかることもあります。感染初期にはかぜに似た症状があらわれることもありますが、何もない場合もあります。現在、エイズに対しては発症を抑えることはできても根本的な治療法は確立されていません。ピルは避妊のために服用し、性感染症の予防のためにコンドームをつけるダブルメソッドをおすすめします。性感染症の予防と避妊とは別に問題だと考えて、コンドームをつけるようにしましょう。また、信頼できるパートナーと安心できるセックスを心掛けることをおすすめします。

一生飲み続けることになるのですか?
避妊の必要性がない時期にまで、飲む必要はありません。ピルを飲まないといられないというからだになる訳でもありません。また、10代から40代まで飲み続けても問題はありません。一生子供を産むつもりがないヒトには他の避妊法(IUDなど)もあります。

ピルって世界中で広く使われているってホント?
1960年にアメリカで世界初のピルが承認されて以来、世界中で広く使われています。1950年代に「女性が自分で簡単に確実に行える避妊法」として、サンガー女史らの情熱と 多くの女性達の共同作業によって、ピルは誕生しました。高用量ピルがアメリカで1960年に承認されて痛い、副作用の軽減を求めて膨大な研究データが蓄積され、さらに低用量ピルが開発されました。そして、現在毎年約1億人の女性に安全で確実な避妊薬として使用されています。

ピルを飲むとがんになると聞いたのですがホントですか?
乳がんは関連があると考えられますが、一方、卵巣がん、子宮体がんなどは減ると言われています。ピルとがんの関係について、長く飲んでいる女性に乳がんと子宮頸がんの発生がやや高くなるという報告があります。ただし、子宮頸がんはウイルス感染が原因と考えており、ピ ルのホルモン作用によって増加するのではないと考えられています。乳がんになるリスクはやや多くなりますが、このタイプの乳がんは女性ホルモンに感受性のあるものが多いため、治療による効果が高いものが多いと言われています。一方、卵巣がん、子宮体がんについては減るという報告があります。ピルを飲む飲まないにかかわらず、乳がん、子宮がん検診が早期発見・早期治療のコツです。

ピルを飲むと妊娠しにくくなりますか?
そのようなことはありません。卵巣は休んでいるだけなので、飲むのを止めると3ヶ月までに95%以上の人でピルを飲む 前の月経に戻ります。逆に、用量の多いピルは不妊治療に用いられることもあり、飲んでいる間は妊娠しませんが、飲むのを止めると妊娠しやすい状態になります。止めてすぐ妊娠しても問題はありませんが、2〜3回月経周期を待ってからの方が安心です。

ピルを止めたくなったらどうすればいいのですか?
止めたいと思ったらいつでも止められますが、周期を飲み終えてからの方が望ましいでしょう。周期途中で飲むのを止めると排卵が起こり、すぐに妊娠することもあります。また、月経パターンが変わったり、不正出血がおこりやすいので、その周期を飲み終えてから中止した方が良いでしょう。

飲むのを止めた場合、月経はもとに戻るのでしょうか?
ピルを飲むのを止めると卵巣は排卵にむけて用意するので、月経はもとに戻ります。3ヶ月以内に95%の人に月経がみられ、ピルを飲む前の月経に戻るというデータもあります。

休薬期間が長くなってしまっても大丈夫でしょうか?
7日間の休薬期間に卵胞が少し育つので8日以上休薬があくと妊娠する可能性があります。休薬期間が長くなったら、飲み始めの最初の1週間(7日間)までは他の避妊方法を併用しましょう。



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